AWARD
Best Of Mini Truck

1996 D21  野口 綾 様
Best Of Performance

1975 LUV  柳原 悟 様
Best Of Old Truck

1956 F100  桑原 薫 様
Best Foot Work

1992 HILUX  松井 光好 様
Best Interior
Truck Trends AWARD

HILUX  三好 直人 様
Best Paint

1984 HILUX  大石 義徳 様
Best Lift Up Custom

TITAN   秋山 宣宏 様
Best Year Truck

1989 HARDBODY  市川 勝美 様
Best Booth

KICKER(株式会社オージー)様
Peoples Choice

2005 LAPIN 株式会社 ブロー 様
Best Transporter

2008 RENGER PRO  谷本 卓弘(COOL TRUCKS 18)様
FEA Best MT Style

HI-ACE   山中 諭 様
FEA Best USDM

2013 COROLLA RUMION  秦野 有紀 様
FEA COOL

2003 SKYLINE  山本 太一 様
FEA HOT

1993 INTEGRA   林 昌宏 様
FEA JUST

2005 PERTNER  水嶋 孝義 様
FEA Year Car

1981 COROLLA  水嶋 孝義 様
Custom Car Award

1993  SUNNY TRUCK  藪上 祐希 様
PULL-TAB AWARD

1993 C1500   坂本 康弘 様
Best Of Truck Masters
Best Of Full Size


2003 H2   木村 浩一 様
エピソード
  現在でこそ、このスラムドスタイルとなっておりますが、ここに至るまでのハマーのストーリーがありまして、
  紹介しながら現在までのストーリーを述べたいと思います。

 
  元々ローライダーから始めた私のカスタムライフですが、2005年頃にハマーh2に一目ぼれし、購入を決意。
  が、当時H2の値段は超高級車並みで、一般サラリーマンである私にとっては到底購入なんて無理な金額でした(泣)
  それからと言うもの、酒、タバコ、ギャンブルは一切せず、足は原チャリ生活を送り、血のにじむような節約生活を送った結果、
  H2を2007年になんとか購入できました(汗)
 
  購入しただけでは当然満足できず、冒頭でも言いました通り、元々ローライダーからカスタムを始めた私はH2にもローライダーの
  色を出したく、ミューラルを追加、更に大口径ホイールを履かせたいと考えていた私は当時日本ではまだまだ少なかった30インチ
  ホイールを履かせ、2008年にイベントデビューしました。そのデビューイベントが2008年のトラックマスターズ九州であり、みごと
  FEAアワードを頂くことができました。
  私の人生にとっても初アワードで、とてもうれしかった事を今でも鮮明に覚えています。
 
  当時はフルサイズSUVにミューラルや30インチホイールなんかそうそう居なかったので、めずらしさからか某雑誌の表紙までさせて
  頂き、ある程  度満足しておりました。。。が・・・
  各地の色んなイベントに参加する中で、とある考えが頭をよぎるようになってきました。
  「このH2はただ単にぺイントが派手な、大きなホイールを履かせただけの、お金さえあれば誰でも簡単に真似のできるドレスアップカー
  であり、カ  スタムカーじゃないのではないか」
 
  そんな事を思い始めてからと言うもの、やはり車高が低い車が好きだった事とトラッキンスタイルにも憧れていた事もあり、次にやる
  カスタム内容  は自然と決まりました。
  「ストックEGでの実走可能を実現できる30インチホイールでの完全着地スタイル」
 
  それからはまたまた貯金生活をしつつ(笑)、完全着地を実現できる製作SHOPを探しに探しまくりました。
  九州内ではもちろんの事、九州外の地方にまで調査しましたが、回答は決まって同じ答え。。。
  「アメリカでさえも実現できていない事だし、うちの技術では不可能」
 
  そんな事を繰り返し、気づけば2年程経過してしまっており、諦めかけていたある日、運命の出会いがありました。
 
  当時バルフォーエスの岡野ビルダーが製作した完全着地のサバーバンのオーナー、濱田さんが九州に転勤になり、
  行動を共にする様になりました。私がスラムドスタイルにしたいと相談したところ「岡野ビルダーならたぶん可能だよ!」との回答!!
  濱田さんのサバーバンを見れば岡野ビルダーの技術力は申し分ない事は一目瞭然でしたが、やはり半信半疑・・・
  すぐに電話すると「たぶんできるんちゃいますかー?」との回答があり、その1週間後ぐらいにはバルフォーエスに向かってH2を
  走らせておりました(笑)
 
  九州からバルのある大阪までは片道約550キロ・・・
  連休があればバルにH2の進行状況確認とカスタムの方向性の話をする為、何度も何度も往復を繰り返しました。
  もう九州⇔大阪間を何度往復したか覚えておりません(笑)バルに行く事が既に私のライフスタイルになってました。
 
  ビルダーとの面直でのカスタム談義、やはり思いを伝えるのは実際会って伝えないとなかなか伝わりません!
  あーでもない、こーでもない・・・時には意見のすれ違う事もありましたが、お互いが納得するまで話し合ってきました。
  A/Cを生かすのは困難・・・スーサイドドアをするスペースが無い・・・EGルームにスペースが無さ過ぎる・・・大きな課題は山積みだった
  と思います。
  ですが全て解決してくれました!
 
  バルフォーエスという SHOPは、車両販売やメンテナンス業務が主な仕事であり、カスタムをメイン業務としていないSHOPです。
  日頃の業務では、メンテナンス業務を行い、その定常業務が終わった深夜に岡野ビルダーがコツコツとカスタムを進行してくれました。
 
  製作から、はや3年・・・私の理想とワガママを見事、形にしてくれた岡野ビルダーに感謝感謝です。
  またこの車両に関わったすべての方に感謝しています。関係した方々全員が作った車だと思います。
 
  トラックマスターズファイナルでは、目標としていたベストアワードとフルサイズアワードという、名誉ある賞を頂きほんとにうれしかったです!
  H2の方はまだ完全な完成体ではありませんので、またカスタムを加え来年どこかのラウンドで参加したいと思います!
 
  ハマード@(木村 浩一)


ハマーH2 改造内容
  ・依頼内容としては、「30inchで着地したい」といった過激なものでしたが、僕自身も着地ハマーを作ってみたいという気持ちは
   ありましたので、作業がスタートしました。
   (2003yと2006yのセマショーで実際に着地ハマーを見て、あまりのインパクトを受けていましたので・・・)
   こうして内容を振り返ってみると、自分が持っている技術をすべて出し切ったと言える車両になったと思います。
   やるからには本国アメリカを超えてやろうという思いで製作しました。
   製作過程では、もちろん苦労の連続でしたが、本物と呼べる、いい物が出来上がったと思います。
   (僕の中では、寝不足の結晶でもありますが・・・)

 ・ドライブトレイン 4WD→2WD化
   ATアウトプットシャフト・Rハウジングを入れ替え、4L65Eのまま、2WD化

 ・エンジン本体 ストックの6.0Lボーテックを使用
   オイルパン40mmカット

 ・フレーム・足廻り
 
   フレーム全体を40mmスライス メンバー類もすべてフラットに 弾性塗料でコーティング
   フロント足廻り アッパー、ロア共に30inchでの着地が可能になるアームを製作
   アーム類取付位置も新たに新設 ステアリング切れ角確保のため、片側約100mmナロード
   エンジンマウント位置変更 80mmダウン 結局そのあたりのフレームは1から作り直し
   ボールジョイントは純正品が圧入にて取り付けできるように製作(純正品も圧入)
   ステアリングギヤBOX・アイドラアーム(ピボット含む)・センターリンクは純正品を使用
   エンジンをかわすために、取付位置を地面ギリギリまで下げ、ステアリングシャフトは延長、スリム化
   タイロッド部を2段階に分け、スピンドルに向かう角度を確保 それでも足りない分をスピンドル側とつながるアダプター的な
   タワーを作り接続 スピンドル本体とつながるボールジョイント部は純正のテーパーのまま使用
   2段階タイロッドの各接続部はグリス給油可能になるよう製作
   センターリンクは、補強のためダブル化
  ハブベアリング・ドロップスピンドルは、同年代のシルバラード2500 8H 2WD用を使用
   アッパーアームは、純正と同じ構造でキャンバー角の調整が可能 ボルトも純正品を使用
   キャスター角も純正と同じを確保(何度かは知りませんが・・・)
   新設したフレームとロアアームの間にエアバッグを取り付け ショックマウントも新設
   車高の上下によるキャンバーの変化を極力おさえ、あまりハの字が切れないように全体を設計・製作
   Rデフ 純正より片側110mmナロード
   純正4リンクの構造は変えず、アッパー、ロアのリンクアーム製作と取付位置の変更で対応
   アッパーアームは調整式で製作 エアバッグ取付位置もできるだけ、純正と同じぐらいの所に
   30inchを飲み込むため、フレームは今まで見たことも無いような深さのCセクションに・・・
   プロペラシャフト アストロ用をベースに、170mm延長
   ガソリンタンク 純正の位置(セカンド左側の下あたり)に取り付けできる、下面がフラットな約100Lの容量のガスタンクを
   アルミにて製作 ポンプ・センダーASSYは純正品をそのまま使用
   ガソリン給油口を左Bピラー部にリロケート ホンダ2輪用ビレットガスキャップを使用
   ガソリン自体は、Bピラー内部のパイプを通過する
 
 ・ボディワーク
   3inch チャネリング
   30inchのホイールを飲み込むため、ファイアウォールはほとんど作り直し
   Fドア下側のヒンジも半分ほどカット 元々純正のサイドブレーキペダルが付いていた部分まで、タイヤハウスになった
   Rクォーターガラス部ギリギリまでのインナーフェンダーを製作 
   Cピラー下部の厚みが無くなったため、内外板を追加して補強
   Rテールレンズは純正タイプのLEDレンズを使用 ストックでは飛び出した取付になるため、レンズ部のみがボディから
   出ている様に、ボディ側も含めて加工(内側からあてがう感じ)
   テールレンズ上のベゼル部 スムージング 
   Rゲート上部 ハイマウントストップランプをシェイブ・パネル自体とRゲートをスムージング
   Rゲート下部 ミミの部分カット(Rバンパーとのすき間を無くすため)
   Rバンパー スムースバンパーを鉄板で製作 ボディとはつなげず、ストックと同じ様にフレームへマウント
   Rクォーターパネル部サイドマーカー スリットへ変更
   サイドシル 純正のトリムを外し、へこんだ形状になっていた部分を、鉄板で折り返してスムージング
   Rドア スーサイドへ変更 本国製の1本物ヘビーデューティーなドアヒンジキットを使用
   (メーカーはわかりません・・・) アウターハンドル・キャッチ部は純正を左右入れ替えて使用
   配線はヒンジの中を通過 ヒンジ取付のため、Cピラーを一部カットし、形状を変更
   (Rタイヤがせまりすぎていた為)
 ・ボンネット・フェンダー
   エンジンよりも30inchのタイヤが突き出てしまい、ストックの形状ではまず閉まらないので、約40mmほど浮かす感じで
   取り付け もともとストックではボンネットとフェンダーがつながった形状をしているため、ボンネット部のみカットして使用
   フード真ん中のベゼルとハンドル部もスムージング
   フェンダーは左右共、浮かしたボンネットのラインに合わせて、鉄板で1から製作 
   ステアリングの切れ角確保のために、左右ともに50mmワイド化 フェンダーにもサイドマーカーとして5mm幅のスリットを製作
   コアサポートの支えが無くなったので、パイプフレームを製作し、ファイアウォール〜コアサポートを接続
   ボンネットキャッチは純正品を使用 オープンワイヤーは左タイヤハウス内にリロケート
   ワイパー本体 タイヤが干渉するため、40mm上方へリロケート ワイパーブレードは少し短いものを使用
   ワイパーカウル 上部をスムージング

 ・エンジンルーム
   ファンクラッチから電動ファンへ変更(ベースの2003yは元々ファンクラッチ)2005yエスカレード用純正品を使用
   ブレーキ ハイドロブースター取付位置変更 マスターシリンダー〜ABSユニット間配管作り直し 
   フューエルライン作り直し フューエルフィルター・キャニスター等エミッション系は純正品が使えるように製作
   ラジエータリザーブタンク アルミにて製作 エンジン上部へマウント ラジエータキャップをアッパーホース途中に取付
   ヒーターホース・ACライン・EGとATのオイルクーラーホース・PSライン・各配線等、純正を短くしたり、延長したり、
   製作したりで対応
 
   マフラーパイプ取り回し、純正触媒コンバーター位置変更、O2センサー位置変更
   マフラータイコ フローマスター50を使用 デフ手前で下向き出口
   マフラーパイピング付近 アルミで遮熱板を製作し取付
  
 ・エアサス
   F・R共にファイアストーン製エアバッグ使用 SMCソレノイドバルブ、4輪独立にて取付
   ショックアブソーバー KYB製 
   トーマス製コンプレッサー×2基 5ガロンアルミタンク×2本
   エアメーター ダコタデジタル製 丸タイプ
 ・内装
   メタルダッシュ製作 グレー/ブラックレザー張り仕上げ パテ一切使用せず
   ダコタデジタル VFDシリーズ センターメーター化
   A/C吹出口・ペダル・ルームミラー ビレットスペシャリティーズ製
   ステアリング バドニック製
   デフロスタ吹出口 アルミにて製作
   A/Tシフター部は純正を使用 ドリンクホルダー部にエアサスSWを配列
   純正センターコンソール内にヘッドライトSW・オーディオフェイス等操作系を配置
   セカンドシート部センターコンソール製作 その内部に、バッテリー・C/U・ヒューズBOXを設置 そのためにハーネス類は
   すべて2〜3m延長
   純正オートエアコンがそのまま使用可能 失った機能は、内外気の切り替えのみ
   純正オートライトシステムも使用可能 センサーは右側Aピラー部にリロケート
   オーディオにIpad−miniを使用 アンプとしてUSB入力付1DINデッキを使用し、デッキフェイス部のみ取り出して
   センターコンソール内に設置
   Ipad−miniは取り外し可能 Ipadを取り外した所に、純正メーターの文字盤部をインストール
   (オドメーター・DIC機能の確認が可能)
   シート 基本ストックのまま 純正パワーシート使用可 セカンド右側シートをもう1つ入手し、左側に使用することでキャプテン化
   Rラゲッジルームにエアタンク・コンプレッサーを配置し、トリムとしてアルミをポリッシュしたものを製作 一部レザー仕上げ
   内装のデザインは、ドアトリムはストックのままなので、それに合う純正っぽいものを意識しつつ、ダコタデジタルが似合う
   スッキリした感じで仕上げました。

 ・ペイント 
   レクサス純正色 プラチナムシルバーメタリック

  バルフォーエス岡野

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