まず昨年の関西ラウンドより変更のあった部分は
やはり外装のボディーワークです。
ボディーワーク・・・・
外装部品の新品部品がほとんどなく、付いている部品を外して錆を落として
腐っている部分は切り継ぎし再生しています。
ほとんどの旧車に言えることですが、ボディーパーツのチリが全然
合わない。
もちろんリボルバーも例外ではなく全部のチリが合っていませんでした。
フレームオフして製作していますのでキャビンの位置が分からないとフェンダーの
チリが合わせれない・・・。フェンダーが決まらないとコアサポートの位置が決めれない。
単純な前後方向だけではなく上下の位置やプレスラインを合わせるのにも
時間がかかりました。
クローム・・・・
ボディーにつくメッキパーツはすべてリクローム。
パーツの凹みや折れも叩いて修正していますが、
パテが盛れない分難しいです。
ガラス・・・・
フロントガラス以外の全ての硝子は強化ガラスを一から製作したものです。
リアガラスをビックウインドーに変更するために硝子の枠も新規製作しましたが、
よりハイテックな造りを目指しリアガラスモールをモールレスで仕上げるために
枠の厚みを計算して作っています。
ブレーキ・・・・
ブレーキラインもステンレス管で製作していますが、エンジンルームの中も
ベットの中も極力見えにくいようにセットしています。
純正と同じ位置でパイプを通すとリアのベットの中にパイプが覗いてしまうので
フレームのサイド部分をそわしキャビンに真っ直ぐパイプを引き込んでからキャビンの
中で配管を左側に集めています。
機能的な面では上下の動きのあるエアサス車なのでラインの
取り回しやホースの長さなどの位置決めがポイントです。
弛み過ぎず張り過ぎない位置を探すのが難しいんです。
ベット・・・・
見どころのベットは曲面を多用した作りですがFRPではなく全て鉄板で製作。
継ぎ目という継ぎ目は全て溶接していますが、ベット前側左右にメンテナンスホール
を授けてバッテリーとエアタンクバルブをメンテナンス出来るように加工しています。
リアのゲート中央には給油口を移動してポップアップキャップをつけて
タンクはベット後ろ側のリボルバーサインの下に隠しています。
ペイント・・・・
ペイントはブラックパール×ハウスオブカラー アップルレッド
全て外した状態でペイントしているので裏側もツルツルに仕上がっています。
マスキングの段差ができるのを嫌い ベットの内部と外側を同時にペイントしたのが
結構大変でした。
限られた時間の中ですが、より良い仕上がりを目指し製作していますので
どこかで現車を見る機会がございましたら、こんな細かい部分も見ていただければ
嬉しいです。
ウシオオートモービル 飯塚
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